レッドブルエアレースの写真その3はもうひとつのスペシャルサイドアクトであるブライトリングDC-3とそのほかのエア&マリンアクトの紹介です。
ブライトリングDC-3
DC-3という機体も前回の零戦同様に古い機体です。アメリカの航空機メーカーダグラス社が製造し、1935年の初飛行以来、1945年までに1万機以上が製造されたそうです。戦中にはC-47輸送機として製造されたものが多く、戦後民間に払い下げられて旅客機として利用されたそうです。
東京湾の水面のごとく太陽の光を翼に浴びてキラキラしている姿がカッコいい。
今回、千葉にやってきたのは1940年に製造された機体で、スイスの時計メーカーブライトリングが所有、レストアやメンテナンスを行っており、1年間のワールドツアーを行っています。ワールドツアーは日本では熊本、神戸、福島、仙台に立ち寄っていますが、その途中で幕張の空にやってきたということです。
東京湾の水面のごとく太陽の光を翼に浴びてキラキラしている姿がカッコいい。
私自身はこれまで古いプロペラ機に乗ったことはないので、よくあんな古いのに乗りたがるもんだなぁ、と思っていましたが、実機の優雅に飛ぶ姿を目の当たりにして乗りたがる気持ちも分からなくもないなと改心しました。
双発のプロペラ旅客機ということで、成田や羽田などでみる中・大型の旅客機に比べると小さいですが、それでもレーストラックに近い低空を大きくロールしながら旋回する様子は迫力とあると同時に、品のいいブライトリングのカラーが機体を優雅に見せてくれました。
撮影で失敗したのは、シャッタースピード。DC-3が来る前に設定をいじっていたらシャッタースピードを1/800sにしてしまい、それに気付かずに撮影してました。まぁ、かろうじてプロペラが回っている感じが残ったのでよしとしています。
これはもう、カッコいいにつきますね。現代のジェット旅客機にないカッコよさを感じました。
マリンアクト&パラグライダー
こちらはマリンアクトの一環のジェットデッキ。ここ数年、TVの旅番組などでマリンリゾートが紹介されるときにアクティビティとして登場するようになりましたね。れっきとしたプロのライダー?パフォーマー?がいるそうで、TVでタレントが失敗してる場面を見ますが、さすがプロのパフォーマンスはカッコいいですね。ご覧のようにボードでエアを決めている様子をスモークで軌跡を表現したような感じ。
ちなみに、これ、一般エリアの方でやっていたものをテレ端400mmで撮影していますが、ピントも含めなかなかの解像感です。実は安物PLフィルターがAFに悪さしてたのに気付いてはずした後に確認のために撮影した1枚です。
こちらはパラグライダー。こちらもTVなどでよく見るとはいえ、やはりプロのパフォーマンス、ふんわりと優雅に舞い降りるかとおもいきや、キリモミのごとく急降下する様子はダイナミックでした(ビビって撮り損ねました(笑))。こちらもスモーク・オンで雰囲気でますね。
エアロバティック(アクロバット)フライト
今回は非常にレアなスペシャルサイドアクトがみれた一方で、過去2年は行われていたチャレンジャークラスの競技は大会直前にキャンセルされてしまいました。土日の午前中の競技ということで周辺住民からの苦情があったとかなかったとか。こういう噂を聞くと、やはり幕張は今年が最後かなぁ、エアレースの日本開催自体もどうなるのか?と気になります。これは誘致した千葉県がもっとちゃんと事前に把握して調整すべきだと思うのですが、実際のところどうなんでしょうね。
そんな中、サイドアクトのエアロバティックのデモはチャレンジャークラスの選手が行ったそうです(誰だったかは発表されていないようです)。レッドブルエアレースのパイロットは、多くは出身国の空軍経験者、しかも教官としてキャリアを積んできたまさにマスタークラスの人たちですが(どおりでみんなイカついルックスのオジさまたちなのです)、室屋選手のようにアクロバット飛行のチャンピオン経験者もいますから、こういったデモも見事にこなします。
何かスモークで描き始めたな、と思ってみていたら…、
♡ハートマーク!(うまく画角に収めきれずに半分になってしまいました…)この後、となりにCの字を書いて、”♡Love Chiba"というメッセージだったと思います。
エアロバティックだと、その動きを写真で表現するためにはスモークの軌跡を入れることがひとつの方法だと思いますが、そうなるとさほど望遠が必要というわけではありませんね。フォーサーズで100mmですから、APS-Cで150mm、フルサイズでも200mmですし、いわゆるダブルズームレンズキットに着いてくる望遠レンズでも十分撮れることになります。
エアレースの写真はここまで
今年は室屋選手の活躍はもちろんのこと、零戦やDC−3など、他国でのレースにはないようなとても貴重なサイドアクトが加わり、内容の濃い大会でした。ここまでの内容がもっと早くに分かれば、幕張近郊に宿をとって土日観戦したかったですね。その点ではF1開催の半年以上前から各種イベントの告知をする鈴鹿サーキットは経験豊富で有能なんだと思います。来年の日本開催はあるのか、幕張での開催となるかは明らかになっていませんが、よい形で来年も開催してほしいですね。できれば他のレース日程と被らない日程でオネガイシマス…。
本戦とサイドアクトを撮影したE-M1markIIの設定についてはコチラ