6/5に幕張で行われたRedbull Air Race Chibaを撮ってきました。
「世界最速のモータースポーツ」といわれるエアレースの撮影にミラーレスカメラで挑戦しました。
土曜日の予選が大荒れの天気となって、翌日曜日も正午を過ぎても風はまだ強いまま。そんななか、前座にあたるチャレンジャークラスから撮影開始。格下とはいえ、風に煽られながらも、みごとなフライトでした。
曇天の背景でもなんとか青空っぽく、とRAW現像のパラメータをあれこれいじったので一枚一枚で背景の色味が違ってしまってますが、実際に天候が少しずつ良くなってもいました。
海上の向こうにはスカイツリーが!望遠レンズの圧縮効果ですごく近くに感じますが、もちろん、スカイツリーが大きいということです。一方のエアゲートは強風にあおられて曲がってます。
ここからマスタークラス。2016年からマスタークラスに参加している#37ピーター・ポドランセック機。グレー系のデジタルグラデーションに赤が映える機体はカッコイイですね。緩やかに湾曲した翼端のウイングレットや斜めに切り落とされた垂直尾翼など、チャレンジャークラスよりも手の込んだ機体デザインです。
同じく#37ピーター・ポドランセック機。
2004年、2006年のチャンピオン、#10カービー・チャンブリス機。海と船を入れて望遠レンズの圧縮効果で超低空飛行を強調。船は漁船や小型クルーザーですが、いずれも海から観戦しているようで、この辺はF1モナコGPを若干彷彿とさせます。
世界最速は伊達ではなく、流し撮りをするにもスピード慣れが必要。慣れてしまえば、強力な手ブレ補正のおかげで縦ブレなくくっきりと機体を撮ることができます。
別にカービー・チャンブリスのファンではないのですが、レッドブルカラーが好きなのでついシャッターを切る回数が増えます。同じレッドブルカラーでもチャレンジャークラスとはまた違ったカラーリングとなっています。
#95マット・ホールは昨シーズン総合2位の実力者。ノーズに牛がいるのでお分かりかもしれませんがSimply COLAというレッドブルのコーラブランドのカラーリング。実機は青、白、赤に見える部分はすべてメタリックカラーなのですが、あいにくの曇天でメタル感は表現できませんでした。主翼のウイングレットがデカい。
昨シーズンからマスタークラスに昇格した#12フランソワ・ルヴォ機。都内のオフィスビル群をバックに。曇天で水墨画的な背景にブライトリングカラーのイエローが映える一枚。今回のお気に入り。
そして今回の主役#31室屋義秀機。決勝最初のフライトでレギュレーションで規定されている発煙装置にトラブルがでてご覧の通りスモークが出ない状態でタイムアタック。もちろん+1秒のペナルティですが、それをひっくり返す好タイムで勝利。その後も勢いはそのままで初勝利を地元日本であげることができました。今後FALKEN以外にもいろんなデカールが機体に入るといいですね。
いかがでしょうか。ミラーレスカメラでも結構撮れるでしょ?むしろ、観客が多くて観戦エリアの選択肢がなく、スペースに余裕がないこういうイベントこそ、ミラーレスのコンパクトさが活かされるシーンだと思います。エアレースの撮影エリアや機材については、次回にご説明したいと思います。