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マイクロフォーサーズ、ミラーレスカメラでモータースポーツ流し撮り

モータースポーツ撮影とE-M1markIIのEVF

      2019/03/01

世界初のミラーレスカメラ規格が発表されてから10年、各社から本格的なミラーレス一眼が出揃い、一気にフルサイズミラーレスにまで進化しています。ミラーレスの元祖オリンパスはマイクロフォーサーズを継続してE-M1Xを発表、E-M1makIIと2本柱でフラッグシップを形成することになりました。

急なミラーレスの拡大には、電子式ビューファインダー(EVF)の進化が貢献しています。それまでの光学式ファインダーに比べて見やすさの点で不利とされてきました。

では、モータースポーツ撮影では、EVFはどの程度見えにくい/見えやすいのか?E-M1markIIをEVF性能の観点で振り返ってみます。

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各社のミラーレスが出揃った中でオリンパスの選択は

長かった?早かった?ミラーレス10年史

2018年の後半からは、ミラーレス界隈がずいぶんと賑やかになりましたね。フォーサーズ時代から使い続けて、ミラーレスで写真人生の大半を過ごしてきた(カメラマンとしては歴の浅いわけですが)私にとっては、感慨深いところです。

ドッグイヤーという言葉もすっかり使い古された今日にあって、進化の早いデジタルデバイスにしては、2008年のマイクロフォーサーズ発表から足掛け10年で各社ミラーレス一眼が出揃うまでは結構時間がかかった方じゃないでしょうか?

ミラーレス一眼の歴史はこんな感でまとめられた記事があります(価格.com)

マイクロフォーサーズで勝負するオリンパス

時代はフルサイズとばかりに、パナソニックまでLマウントを立ち上げてフルサイズ機を発表した一方、オリンパスはマイクロフォーサーズで貫く覚悟をE-M1Xで見せてくれました。

詳細スペックは公式を見ていただくとして、ずっとマイクロフォーサーズでモータースポーツ撮影をしてきた自分にとっては、まさに「ぼくがかんがえたさいきょうのミラーレスいちがん」に近いモノですが、やっぱりお値段がネック。よく見れば、撮像センサーやEVFはそんなに進化してなさそうですし。

ということで、一旦冷静になってE-M1Xを購入すべきか考えるべく、E-M1markIIのEVFを振り返ってみます。

E-M1markIIのEVFの性能と実感

モータースポーツを撮影するときにEVFに求められる性能とは

モータースポーツ撮影でEVFの見え方は重要だということを何度か書いています。高速で移動する被写体と向き合って、その動きを正確にトレースするために、表示遅れの少ない、フレームレートの高いファインダーが欲しいわけです。

私のミラーレス初体験はオリンパスのE-M5なのですが、その前がフォーサーズボディのE-3なので、ファインダーが小さくて見えにくく、むしろ視野角や倍率などはEVFの方が断然良かったという覚えがあります(笑)。

その後、オリンパスE-M1では、さらに画面が大きくなって見やすくなりましたし、AFなど他の性能が上がった結果、EVF自体の表示も早くなり。

E-M1markIIでは、単純にEVFの表示速度だけなら光学式と何も差はないと感じるレベルで撮影できていますね。

各社ミラーレス一眼のEVFスペック

各社ミラーレスのEVFのスペックをまとめるとこんな感じ。

オリンパス
E-M1 markII
オリンパス
E-M1X
ソニー
α9
ニコン
Z7
キヤノン
EOS R
パナソニック
SR1
サイズ 0.38型 0.38型 0.5型 0.5型 0.5型 0.5型
駆動方式 TFT TFT OLED OLED OLED OLED
解像度 236万画素 236万画素 369万画素 369万画素 369万画素 576万画素
倍率 1.48倍 1.48倍
1.65倍
0.78倍 0.8倍 0.76倍 0.78倍
リフレッシュレート 120fps 120fps 120fps ? ? 120fps
走査方式 インターレース
プログレッシブ
プログレッシブ ? ? ? ?

メーカー公式発表やカメラ関連サイトの情報から書きおこしました。空欄/?はいずれのソースにも情報がなかった部分です。こうやってみると、フルサイズ勢は見た目にわかりやすい解像度の競争に入っているのが分かりますが、フレームレートを明示しているのはソニーとパナ。ニコンZ7は60fpsとも言われています。フレームレートとは1秒間あたりに表示を更新する間隔のこと(frame per second)なので大きいに越したことはないのですが、単純にEVFの能力だけでなく、映像を演算出力するプロセッサーの能力に影響されて変動しやすい要素でしょうし、キヤノンやニコンは明示を避けたと考えるべき?

対するオリンパスはE-M1markIIとE-M1Xで基本的に同じスペックでTFT液晶や解像度などは今の流行からすると遠慮気味ですね。一方でフレームレート120fpsを謳っていますし、E-M1Xはプログレッシブ方式を採用して解像度以上の見やすさを得たとか。このあたりは、スペック面の競争よりもターゲットにしている動く被写体をとらえるためのアイテムとして採用しているようで、伊達に10年やってないなと感じさせますね。

※2/3改廃:E-M1markIIからEVFの走査方式はプログレッシブ方式とのこと。E-M1Xのファインダー倍率も間違っていたので修正しました。

モータースポーツ撮影におけるE-M1markIIの見え方

ここでようやく本題です。他のフルサイズミラーレス勢に見劣りするオリンパスのEVFスペックで、狙いの動きモノがちゃんと撮れるか?

家電量販店のデモ機でしかEVFを見る機会がない方も多いと思いますので、実際にサーキットで撮影している様子をご覧ください。

機種はもちろんE-M1markII。EVFの設定は高速にしてフレームレート120fpsでのぞいています。レンズはZD ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDを100mmで使用しています。

舞台は2018年9月にツインリンクもてぎで開催されたスーパー耐久の予選です。S字コーナー進入から立ち上がりまで、被写体が画面を左右に動く様子をAFモードをC-AF+TRにしてフォーカスして追尾する様子を撮影しました。

焦点距離を100mmにしたのは、こういうS字などのシチュエーションを利用して、ファインダー内で被写体を左右に「泳がせる」ため。

撮影は、E-M1markIIのファインダーにiPhone6S PLUSのカメラを押し付け、手でファインダーとの隙間を覆いながら遮光し、iPhoneの画面に被写体が収まるようにレンズを振りました。

現場の生音(レース実況放送、エキゾーストノートなど)もそのまま録音されていますので、再生の際には音量にご注意ください。

最初にS耐フィットのFグリルめがけてフォーカスをロックオンしたものの、そもそものAFターゲットが大きいので、この焦点距離から決まる画角ではマシン全体を追い掛けるようになっています。

AFに関してはあらためて説明するとして、E-M1markIIの撮影ではEVFの表示速度に負荷が掛かりやすいC-AF+TRのモードですが、スムーズに表示されていると思います。このあたりはスペック上ではフレームレート120fpsが効いているんでしょうね。

普段の撮影でも映像と同じように被写体を追いかけてレンズを振りながら撮影していますが、連写してEVFの表示がブラックアウトしない限りは、表示遅れなどで振り遅れるということはありません。

※この映像では、右手でカメラのAF操作、左手でファインダーにiPhoneを押し当てて撮影していますが、レンズ重量を一脚に預けて右手だけでレンズを振っているのでちょっとぎこちなくなってます。

E-M1Xでも同様スペックのEVFですが、他社ミラーレス一眼のように高解像度EVFにシフトしなかったのは、おそらく、安定して120fpsが出せる目処が立たなかったんだろうと思われます。

他社ミラーレスはどうなんだろう

ご覧のように、E-M1markIIの時点でEVFは十分使えるデバイスだとわかります。E-M1Xでもこれと同等以上の見やすさを出せているんじゃないでしょうか?

一方で、他社EVFは高解像度でスッキリした表示ですが、動きモノの表示の観点では、どれくらいになっているか、興味深いですね。

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E-M1X

過酷な環境でも圧倒的な機動力を発揮する OM-D E-M1 Mark II。

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