E-M1markIIのAFとEVFでモタスポ撮影が捗る(スーパー耐久2017 Rd.1 もてぎ その2)

  公開日/最終更新日 2020/03/29

もてぎのスーパー耐久の後編です。後半は午後のグループ2(ST-1、ST-2、ST-R、ST-5)の決勝レースを中心に、前回と同じく写真を紹介しながらE-M1との比較もちょっとします。

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今回は流し撮り10枚

午前中はウェットだった路面は、結局日中は晴れることがなかったですが走行台数の多さで決勝レースにかけて少しずつ乾いていきました。結果、撮影のコンディションとしては不利なまま。

283mm, F4.9, 1/125s, ISO64

TOWAINTEC インプレッサWRX STI。このインプレッサが今回一番キレイに撮れたかもしれません。

シャッタースピードはこのクラスにしては速い方ですが、コーナー立ち上がりのマシンの動きをうまくトレースできていて、かつ、カメラを斜めに構えた状態での手ブレ補正がちゃんと働いてくれてマシンの姿をシャープに撮ることができました。

283mm, F5.6, 1/125s, ISO64

Modulo CIVIC TCR。このシビックはS字1個目の立ち上がりから2個目へのアプローチをアウト側から撮影。

今回はシャッタースピードを下げて被写体ブレでの失敗は避け、なるべくブレずにちゃんと撮ることに注意しての撮影でしたが、おおむね、狙い通りの結果です。

レース自体は、シビックが1日目の優勝となりました。ST-1勢がトラブルで遅れがちだったのもありますが、TCR車両、特にシビックが終始安定して速いペースだったのが勝因でしょう。

400mm, F11, 1/125s, ISO200

こちらはスタート直後のS字飛び込みを2倍テレコンを装着して撮影。視野にフェンスが入らないギリギリまでコーナーに寄って撮影しました。

ST-5クラスのWAKO'S GenesisPURE WM Vit'zを先頭にした集団ですが、AF-C+TRでしっかり追従してくれています。AF性能がいいと、こういった競り合いを撮影するのが楽しくなりますね。画的にもレース撮ってる感が強調できます。

400mm, F7, 1/100s, ISO64

場所を変えてヘアピン出口。私の中では定番のアングルでスローシャッターが決まりやすい場所ですが、今回はシャッタースピードを少し上げ気味に新菱オート DIXCEL EVO Xを撮影。

S字同様、ファインダーの中を複数の被写体が複雑に交錯するアングルですが、ランエボのノーズのスポンサーロゴを見て分かるように、しっかりフォーカスを合わせてくれています。

208mm, F4.8, 1/160s, ISO64

LIQUI MOLY RS3 LMS。こちらのアウディもヘアピンで撮影。

もてぎで一番コーナリングスピードが低いコーナーですから、上のランエボと速度差はあまりなく、シャッタースピードの違いによる背景(特に縁石)の流れ方は参考になるかと思います。

283mm, F11, 1/20s, ISO64

このDXLアラゴスタNOPROデミオはヘアピンコーナリングのクリッピングポイント(やや出口よりにとって立ち上がり重視のライン)を見下ろせる位置から撮影。

これはスローシャッターで撮っています。カメラの振り方によるのですが、この場合は、デミオの左ヘッドライトを止めることができています。

147mm, F5.6, 1/60s, ISO64

ヘアピン立ち上がりのBRP Audi Mie RS3 LMS。ブラックの現像の難しさは前回書きましたが、今回のような曇り空の暗い中でのAFも合わせにくくなるシチュエーション。スローシャッターでノーズにしっかりフォーカスしてくれました。

208mm, F6.3, 1/250s, ISO400

場所を変えてダンヒルストレートエンドから90°コーナーへ飛び込むNissoku ND ロードスターとそのインに入ったodula MAZDA デミオ。2台が並びそうになったのを直接目で見てからデミオにAFを合わせて撮影しました。

とっさの動きからの撮影でも十分に余裕をもってAFが合わせてくれていますし、手ブレも問題なし。E-M1でも競り合いでAFが有効に働いてくれていましたが、E-M1MarkIIになってAFの瞬発力が加わったと思います。

165mm, F7.1, 1/250s, ISO400

同じくダンヒルストレートでのインプレッサのブレーキング。薄曇りの下ではローターやエキゾーストの赤熱を狙うのは定番かと思います。マシンのシャープさも残したかったのでシャッタースピードは上げています。

283mm, F16, 1/10s, ISO64

シルバーのランエボは90°コーナーのターンインを。1/10sが決まるのはAFよりもEVFの見やすさでしょうか。E-M1を使っているときは1/20sくらいまではチャレンジしていましたが、さらに倍のシャッタースピードも結構狙えますね。

E-M1markIIになってAFとEVFの進化を実感

前回の単独走行を中心とした写真に加えて決勝レース中の競り合いや、スローシャッターでの撮影を加えてご覧いただきまいした。あらためてE-M1markIIになって大きな進化を実感したのはAFとEVFです。

歴代OM-Dで最も頼りになるAF

AFについて動体の捕捉/追従性を比べると、無印E-M1よりもE-M1markIIの方がキビキビと反応し、かつ、しっかりと追従してくれているように感じます。

ただ、この差はサーキットでのレース写真撮影によくある定点での撮影ではそれほど大きく感じるものではなく、気持ちAFが早くなったかなという程度で無印E-M1でも十分な速度かもしれません。

差が実感できるのは突発的にシャッターチャンスに反応したいときでしょう。

例えば、S字出口にレンズを向けて撮影中に、S字入口でオーバーテイクがありそうだと見てすかさず入口にレンズを向き直しフォーカスを合わせるというようなシチュエーションでは、タイムラグなくフォーカスしてくれるE-M1markIIに分があります。さすがに動体性能の進化に力を入れただけのことはあります。

また、今回のような曇り空で暗い環境だと無印E-M1ではAFが迷ったり無限遠にピントが飛んでいくことがときどきありましたが、E-M1markIIではそういう心配はありません。

もはや一眼レフなみのEVF

AFと合わせて、EVFの進化もモータースポーツ撮影には大きなポイントです。

リフレッシュレートが向上したということはOVF(通常一眼レフの光学式ファインダー)のようにファインダーで見る像の、実際とのタイムラグが小さくなって被写体を追いやすいことになります。これによって特にスローシャッターでの流し撮りによくある被写体ブレの失敗が減ります。

あとはEVFのメリットである、実際に撮る画角や露出の設定がファインダーに反映された像を見ながら撮影できることを活かして作品作りに集中できることになります。

モータースポーツ写真の撮影は、他のスポーツや野鳥撮影ほどの動体性能を必要とするわけではなく、無印E-M1でも十分ですが、E-M1markIIになってAFとEVFの進化でさらに使い勝手が上がったといえるでしょう。

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