前回に引き続きWTCCその2、決勝メインレースの写真を中心にお届けします。
メインレースは、S字外側からの撮影が中心です。
予選、メインレースから14枚をご紹介
予選
予選からの一枚。秋晴れの中、タムロン14-150mmをNDフィルターなしで撮ろうとすると、ISOを減感したうえで、絞った状態で1/30sがスローシャッターの限界でした。
オーバルのホームストレート上に設置されているビクトリースタンドは、本来のグランドスタンドよりもロードコースに近づくことができますが、フェンスで撮影には向いていません。
なので、スローシャッターで消そうとするわけですが、これに広角レンズを合わせてスタンドの雰囲気、ピット看板類のカラフルさを取り入れてウマくごまかしたいですよね。
決勝(メインレース)
すでにご存じの方が多いので先に結果ですが、オープニングレースのホンダのように、シトロエンのロペスがポールから逃げを打って終始圧倒、チャンピオン確定してからはチームメイトの勝ちを譲るという余裕の展開。
それにしてもリアの地上高が高いというか、レイキが強いセッティングですね。FFのトラクション稼ぎには必要なのでしょう。
こちらはS字1個めから2個めに向かうボルボ。来年はホンダの強敵になるんでしょうね。
S字1個め立ち上がりの道上シビック。
WTCCだけはインにバリアが置かれるので新鮮。バリアが置かれるということは、ないとカットするわけですから、相変わらずWTCCは激しいですね。
上の2枚は標準的なシャッター速度で撮っていますが、そこそこ背景が流せています。
格闘技賞ねらいで、こういうのを撮ってました。バックショットって少ないかも、という思惑。
トムおじさんにフォーカスしていてコーナリング速度は速くないので背景とコロネル車はブレ小ですが、他車は旋回前後なのでブレが出て競り合いの雰囲気が出せたと思います。
先ほどのボルボと同じポイントの道上シビック。まだ左旋回Gが残っているので、ややインリフト気味なのがカッコいい。
逃げるシトロエン勢を追いたいものの、ボルボの2台に阻まれるミケリス。
奥にV字をタイヤスモーク上げながらのシトロエンを入れつつ、手前4台の競り合いにピンを持ってくることでストーリー性を、またこれらが画面の対角上に配置できたことでリズム感が出せた思います。縦構図の好例。
逃げるシトロエン勢の中には、こんな人もいました。トム・チルトンは、F1乗ってたマックス・チルトンの弟。
S字2個めからの立ち上がりは、画角違い、マシン違いでイロイロ見た感じが変わります。
背景に後続車が入るとスピード感UP、広角でマシンが増えるとバトル感UP、などなど、工夫しやすいのでオススメ。
やっぱり日本人選手がいると応援しがいがあります。
今回のお気に入りショットは、スロー流しが決まったミケリスシビック!
被写体はちょっと左寄りにオフセットして構図に動きをつけ、空いた右スペースは画面対角方向に路面のブラックマークが流れてスピード感を与えています。
2回に渡ってのWTCCの写真はいかがでしたか?
これを書いてる途中に、インプレスのフォトコンの結果発表がありましたが、E-M1で撮影された作品が2つも受賞で、うち1枚は格闘技賞!
このフォトコンに関しては、ミラーレスがしっかり地位を確保してるようで嬉しいのと同時に、自分もがんばって応募しとけば良かったなぁと反省しきり。
来年こそはと思いつつ、今度はSuperGT最終戦の準備です。