WTCCフォトコン2015年の応募作品5枚。受賞作を含めたそれぞれの撮影意図を解説。

  公開日/最終更新日 2020/05/10

WTCC Photo-con Tips&Advies

先日はWTCCフォトコンの傾向と対策について考えてみましたが、じゃあ具体的にはどんな写真を撮ってるんだ、ということで、今回は昨年のフォトコンで私が応募した写真をご覧ください。撮影した当時の状況や撮影意図、どういう考えでチョイスしたかなどを合わせて記しましたので、今回のWTCC撮影の参考にしていただけると幸いです。

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使用機材とその設定

カメラはオリンパスE-M5(初代)です。バッテリーグリップを付けて縦構図に対応しました。

レンズは、タムロン 14-150mm F3.5-5.8 Di III(Model C001)と、オリンパス ZuikoDigital 50-200mm F2.8-3.5 SWDにテレコンバータEC-14およびEC-20の2種類で撮影しました。タムロン14-150mmはマイクロフォーサーズネイティブな高倍率レンズ、一方のオリンパスZD50-200mmはフォーサーズの望遠ズームです(フォーサーズアダプターMMF-3使用)。

タムロン14-150mm使用時のAF設定は、AF-SとAF-Cを撮影の都度切り替えながら撮っていました。このレンズでのAF-Cの追従性(応答性)がそれほど良くなかったため、コーナーでの加減速度の変化が大きいところではAF-Sで撮影です。

一方のZD50-200mmは、コントラストAFのみのE-M5では満足のいくAFができるほどの応答性は期待できないのでMF置きピン一択です。

応募した5作を紹介(入選1枚含む)

撮影の時系列は順不同で、東コースの周回方向に沿って紹介します。

FIA WTCC 2015 Rd.9 Race of Japan

294mm, F10.0, 1/80s, ISO100

レース2よりオープニングラップのS字飛び込みの様子を撮影。レース1のリバースグリッド、いわゆる逆ポールからスタートしたモンテイロ(ホンダ・シビック)にフォーカス。

S字入口に正対できる土手をフェンスにかかないぎりぎりまで下りて、130Rを出てくる車列を縦構図の奥に配置しました。もう少しスローシャッターで撮れればより先頭のシビックの速さを強調できたのですが、私の技術の限界でした。もてぎ賞に応募。

FIA WTCC 2015 Rd.9 Race of Japan

400mm, F7.0, 1/640s, ISO400

レース2中盤の3台(ラダ、ホンダ、シトロエン)のS字2個目での攻防を東側スタンド(オフィシャルポストの真後ろ付近)から撮影。

ハフ、タルキーニ、ローブといった役者がそろってテールツーノーズのバトル。タルキーニ車フロントの破損具合や路面のタイヤカスなどを明瞭に見せてバトルの過酷さを表現したいと思って高速シャッターでブラさずに撮りました。格闘技賞に応募。

ZD50-200mmはフォーサーズレンズの中でも高い解像度が評価されているレンズですが、こういうシーンで役立ちました。

FIA WTCC 2015 Rd.9 Race of Japan

294mm, F13.0, 1/60s, ISO100

サンディスク・エクストリーム賞受賞作。レース1中盤のシトロエンの3台編隊走行をヘアピンで撮影。

3台編隊ができあがって、かつ、その3台がチームメイトながらバトルしている様子をみているうちに、この縦構図を思い浮かんだので運が良かったと思います。

先頭のミューラー車のグリルにガリピンでフォーカス(しかもMF置きピンで)できた点は自己満足度100%(笑)。シャッタースピード1/60sも、後続の2台のディティールをほどよく残して流すことができたのでよいチョイスだったと思います。惜しむらしくはタイヤ・ホイールを画面に入れることができなかったので、スピード感がまだ不十分な点でしょうか。

今年はMAC3があるので、この手の編隊走行をおさめた作品は多いのではないでしょうか。だとすると、テクニック面でレベルの高い、競争率の高い構図になるかもしれません。

FIA WTCC 2015 Rd.9 Race of Japan

200mm, F13, 1/60s, ISO100

同じくレース1のヘアピンから。ZD50-200mmで絞りF13ともなると被写界深度が深いので、ヘアピンのエイペックスから出口までピントが合うエリアがあります。

そこで、ヘアピン旋回中のモンテイロ車を撮り損ねてもガマンして追い掛けてシャッター切った結果がこれ。テールツーノーズの雰囲気が理解されればなと思い、格闘技賞に応募。

FIA WTCC 2015 Rd.9 Race of Japan

150mm, F8.0, 1/125s, ISO100

これは予選のシビックを撮影したものです。土曜日は軽い14-150mmをつけて家族サービスしていましたが、S字に降り注ぐ西日がとてもよかったので、家族にはちょっと断わりを入れて数分集中。PLフィルターをつけてコントラストをつけると、西日による明暗がさらにくっきりしました。

もてぎのS字は鈴鹿のそれとは違って、こんなドラマチックな「光の道」が演出されるので、もてぎ賞として応募しました。他の応募作品のなかにも似た写真がいくつかありましたから、これはもともと「被りやすい」構図だったかもしれません。


 

こうやって一年前を振り返ると、格闘技賞に求められているであろうダイナミズムやスピード感に欠けてましたね。これは私ができるMF置きピンの限界かなと思っているのですが、今年はE-M1でAFが使えるのでもうちょっとイイのを狙っていきたいと思います。

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