サーキットガイド

ツインリンクもてぎの撮影ポイントをぐるっと紹介2。初心者はG席がおすすめ。

Twinring Motegi Location Hunting

前回のもてぎアウト側の紹介につづき、今回はイン側を紹介します。

イン側おすすめルート

前回と同じように自由席観戦券で観戦可能なエリアから紹介しますので、イン側は130Rイン側→S字→ダウンヒルストレート〜90度コーナー(G席)となります。

130Rイン側

130Rのイン側は、撮影には難易度が高め。5コーナーから立体交差下をくぐってくるマシンを間近で撮影したい場合は、撮影スポットがかなり限られます。上段(観戦エリア通路付近)であれば立体交差出口がのぞめるのですが、130Rのエイペックスが遠くなりがち、下段も130Rエイペックス付近からは立体交差がブラインドになるため、フルスロットルで立ち上がってくるマシンを捕らえるには、いくらか練習が必要になるでしょう。

とはいえ、もてぎで高速右コーナーの通過を撮影したい場合はここ以外ないので、他とは違う構図を狙う場合にはよい撮影ポイントになるでしょう。下段であればマシンとの距離も近いので、スピード感ある撮影が期待できます。

S字

130Rの撮影ポイントから土手沿いに歩けば、バックストレートを眺めながらS字進入部分(いわゆるS字1個目)とアンジュレーションがよくわかる脱出部分(S字2個目)までの一連のコーナリングを撮影することができます。GT500などのサイド排気のマシンなら、バックストレートからのブレーキングでアフターファイアを撮影出来るポイントです。土手は2段になっているので上段、下段で構図の変化を試すことができます。さらに明るいレンズであればフェンス直前まで降りれる部分もあるので、路面と同じレベルでの構図を試すことも可能です。

土手はコーナーに沿ってL字になっているため、S字に飛び込んでくるマシンを真正面でとらえることができるポイントもあります。こちらも土手をフェンス直前まで降りれば、ほぼグラウンドレベルなのですが、ランオフエリアがあるのでマシンまでの距離は遠めです。

このS字のコーナリングは、バックストレートからの強いブレーキングでS字1個目進入の後に2個目にむけてアンジュレーションがあるので若干の加速をともないます。複合コーナーでの加減速はAFの追従性能が影響しやすく、また、マシンをファインダーにおさめ続けるのも難しい場合があるので、スローシャッターの流し撮りより高速シャッターで場面を切り取ることを意識した方が、初心者にはオススメです。

同じ土手をS字2個目の出口側へ歩けば、フェンスがあるものの、このエリアで最もマシンに接近できるポイントに出ます。また、ドライバーの視線が次のV字にむかっているので、ドライバーをとらえるにもよいアングルです。あまり長いレンズを持っていない方は、なるべくフェンスに近づき、スローシャッターでフェンスを消せば、迫力のある一枚が撮れるでしょう。

ここから先は地下の渡り廊下をとおって反対側のS字アウト側と行き来できますから、1セッション中にイン側、アウト側の両方を撮りに行くことも可能です。

G席(ダウンヒルストレート、90°コーナー)

90°コーナーイン側を中心としたG席は、SuperGTやMotoGPでは指定席となりますが、予選日等で入ることが可能です。

G席はダウンヒルストレート後半部分からなので、トップスピードのマシンを流し撮りすることができます。ほぼ、視界の左から右にマシンが通るのでスピードに反して流し撮りの難易度はそれほど高くはありません。

レース中はブレーキングでの競り合いが見られる場合も多く、イン側なのでマシンやドライバーもこちらに向き気味ですので、迫力のある一枚が撮ることもできるでしょう。一方で、単独走行では単調な構図になりやすいので予選などの撮影にはむかないかもしれません。

90°コーナーは、十分に減速されて通過するために流し撮りの難易度は低めです。また、コーナーのエイペックスにクリッピングポイント(コーナリングで最もコースイン側に寄せる箇所)をとってタイヤを縁石にのせる場合も多いので、マシンを画面の真ん中に置くような、いわゆる日の丸構図でも、コーナリングの雰囲気のあるカッコイイ写真が撮れるので、初心者むきではないでしょうか。私もサーキットに来て最初にこちらで肩慣らしをしてから他の撮影ポイントに行ったりします。

いかがだったでしょうか。こうしてみると、流し撮り初心者の方には今回紹介したルートの逆のルート、G席でマシンのスピードとカメラを振る動作を練習してからS字へむかうというのもよいかもしれませんね。対してS字はいろんなアングルで撮影できるので、玄人むけといえるでしょう。

前回とあわせるとロードコースの東側を1周できることになります。イン側とアウト側はS字出口付近の地下通路で行き来できるのでまわりやすく、土手から見下ろす場所が多いのでフェンス等の撮影の邪魔になるものも少ないので、鈴鹿サーキットや富士スピードウェイよりも撮影しやすいサーキットだと思います。ぜひ、撮影してみてください。

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