当ページのリンクには広告が含まれています。 カメラ 撮影記 機材

レッドブルエアレース撮影ガイド2019最終案内

2018年5月21日

2015年から続いてきたレッドブルエアレース千葉が、まさかの今季でのシリーズ終了にともない、2019大会が本当の最終戦となりました。
43RacePhotosではアマチュアカメラマン視点で現地観戦の情報として、撮影のための準備や予備知識、2016〜2018年の撮影経験をふまえて備忘録を作りました。観戦、撮影を予定されている方の参考になれば幸いです。

レッドブルエアレース千葉2019の開催概要

まさかのシリーズ終了

千葉・幕張でのレッドブルエアレースは、初開催の2015年から2018年まで「今年が最後の千葉大会になるかも…?」という話がいつも聞こえていました。理由は周辺住民の理解や、観客動員、大会用の臨時滑走路の設定など、いろいろ言われてきました。一方の観客目線では、事前告知での持ち込み品の制限が厳しいわりには、ちゃんと管理せずに真面目に従った人が損をするというようなところがあって、「これじゃ客減るよ」と感じていました。

なので「いい加減千葉じゃなくてくてもいいんじゃ?」と思っていたのですが、まさかのシリーズ自体の終了となりました。

航空ショー=航空自衛隊となりがちだった日本で、アクロバット飛行のショーとも異なる、プロペラ機によるスピード競技として唯一のカテゴリでした。2017年チャンプの室屋義秀選手の活躍もあって、スカイスポーツの裾野が広がるきっかけになりえただけに、この発表は非常に残念です。

このシリーズ終了の舞台、本当の最終戦が、千葉大会ということになりました。撮影のチャンスもまさに最後となります。

日時(タイスケ)

【9月7日(土)予選】

時間 RED BULL AIR RACE MARINE FAN ZONE
10:00 開場 開場 開場
10:10 チャレンジャークラスFP
10:30 フリースタイルフットボール
10:40 BMX PARK STYLE
11:25 海上自衛隊曲技飛行チーム
「WHITE ARROWS」
11:35 FMX
11:50 千葉市消防航空隊
「おおとり」
12:10 マスタークラスFP
13:20 フリースタイルフットボール
13:30 BMX PARK STYLE
13:50 チャレンジャークラス予選
15:00 マスタークラス予選
16:30 海上自衛隊 救難飛行艇
「US-2」
16:40 マスタークラス予選結果表彰 FMX
18:00 閉場 閉場 閉場

【9月8日(日)決勝】

時間 RED BULL AIR RACE MARINE FAN ZONE
10:00 開場 開場 開場
10:20 フリースタイルフットボール
10:30 BMX PARK STYLE
11:00 FMX
12:40 チャンレジャークラス決勝
13:50 オープニング・セレモニー
14:00 マスタークラス (Round of 14)
15:00 フリースタイルフットボール
15:05 海上自衛隊曲技飛行チーム
「WHITE ARROWS」
BMX PARK STYLE
15:20 FMX
15:35 チャレンジャークラス表彰式
15:50 千葉市消防航空隊
「おおとり」
16:00 マスタークラス (Round of 8)
16:30 マスタークラス (Final 4)
16:55 マスタークラス表彰式
16:59 マスタークラス シリーズ表彰式
17:05 海上自衛隊 救難飛行艇
「US-2」
17:20 FMX
17:35 CELEBRATION OF THE WINNERS
18:00 閉場 閉場 閉場

開場時間は例年どおり10:00、決勝のRound of 14の開始が14:00から、Final4のスタートは16:30からですね。昨年の場合は日が沈み始め、ゴールドに輝く海面の上をエアレーサーがタイムアタックするという展開でした。5月→9月となった分、日没時間は1時間弱ほど早くなっているので、写真的には「映える」時間帯のFinal4だと思います。

f/11 1/60sec ISO-100 101mm

ちなみに、撮影に関してのおすすめは、9/7のフリープラクティスや予選から現地入りすることです。9/8の決勝日はせいぜい25回程度のフライトしか見れないわけですが、フリープラクティスは何度もフライトしているので、たくさん撮ってエアレーサーのスピードに慣れる、シャッタースピードやAFの設定を見極めておく、など練習量を稼ぐことができます。カメラマンにとってもフリープラクティスなわけです。

なお、チャレンジャークラスも現時点ではスケジュールが設定されていますが、昨年は近隣住民の理解が得られずキャンセルされてしまったので、最後はなんとか開催してほしいですね。

一方のサイドアクトは昨年と違って豪華になりそうです。

例年だと、直前にまだ追加のプログラムが発表されることも期待されますね。

なお、これ以外にも例年、ハンガー設営や機体組み立て、テストフライトやファンイベントが行われる予定で、昨年だと浦安市の臨時滑走路で見ることができました。今年は木更津飛行場が臨時滑走路として使用することが決まりました。


8/23の日米合同委員会で合意された内の1件がこれにあたり、滑走路の使用とハンガーの設営(合意書類には工作物と記されている)が承認されました。昨年までの浦安の臨時滑走路に比べると正規の飛行場であり、離発着のしやすさはもちろんのこと、急な機体トラブルなどに対する対応もやりやすくなるんじゃないでしょうか。
8/25時点では、公式なイベントの予定は発表されていません。

マスタークラス決勝の表彰式が16:55からとなっていることから、表彰式は木更津飛行場のハンガーで行われるようですが、別に17:35からCELEBRATION OF THE WINNERSが設定されており、幕張の会場にウィナーが来そうです。

レーストラック(観戦エリア)


画像はレッドブルエアレース千葉公式サイト(http://rbar.jp/)より引用。

歴代レイアウトの難しいところを合わせたようなレイアウトです。浦安方面ZOZOマリンスタジアム側のバーティカルターン、中央のシケインは例年よりもパイロンの感覚が狭く見えます。

一番目立つのはバーティカルターンですが、玄人好みなのは中央のシケインでしょうか。シケインの通過速度と姿勢が次の大きく左に旋回するターンのタイムにも影響しそうです。6/8のゲートは水平をとりにくそうですからパイロンカットの可能性も考えられます。

レギュレーション

勝負は2選手対戦方式のタイムアタックです。1機ずつレーストラックを2周したタイムでおこない、ペナルティにつきタイム加算されます。

14人の選手が7組になって対戦する 1回戦/Round of 14、Round of 14で勝ち上がった7人と敗者の中のトップタイムが復活して4組で対戦する準決勝戦/Round of 8、最後まで勝ち残った4人がタイムアタックする決勝戦/Final 4というのが決勝日のフォーマットで、前日の予選ではRound of 14の組合せが決まります。

詳細なレギュレーションは上記のレッドブルエアレース公式サイトの説明がわかりやすいでしょう。ポイントとなるのはペナルティでしょうか。機体の水平が出ないままゲート通過した場合やパイロンに接触した場合、旋回中に機体の設計限界12Gを超えた場合や12G以下でも10Gを0.6秒以上超えた場合にタイム加算されるといったあたりを覚えておけばレース当日の勝敗を理解するのに役立つでしょう。

撮影の観点ではトーナメント方式がミソで、お気に入りの選手/機体でも、Round of 14で敗退してしまうとそれ以上の撮影チャンスがなくなるので、日曜日以外のフライトの機会を利用して撮影しておくことも必要な場合があります。

チケット

チケットに関しては取扱チケットサイトに詳しくあります。

ここでは見落としがちな荒天時の払い戻し条件を確認しておきましょう。

単日のチケット(土曜日のみ、または日曜日のみのチケット)の場合はそれぞれの曜日ごとに払戻の案内が出ることになっています。

一方で、2日間通しのチケットは注意が必要です。原則としてどちらか 1日でもイベントが開催されれば興行成立として払い戻しはないとなっています。

実際、2016年大会は土曜日の予選が強風のためキャンセルされ土曜日単日券の払い戻しがされています。また、昨年は金曜日のフリープラクティスが同じく強風でキャンセルされてあわや土曜日もか、といったことがありました。

そもそもが海の上というロケーションに加え、初めての9月開催は台風による荒天が心配されます。今年も天候に関しては最後まで安心できないと思われます。

観戦エリアの選び方

画像はチケットぴあ(https://t.pia.jp/)より引用。

昨年までと大きく変更されています。

  • それまで観戦エリア中央にあったデラックスシートエリア、室屋応援エリアとクラブラウンジが、ZOZOマリンスタジアム側に動いた
  • これにともなって一般エリアが観戦エリア中央に変更
  • カメラマンエリアが観戦エリア中央、一般エリアよりも海よりに変更され一番レーストラックに近く
  • 一番検見川浜よりにあったスタートエリアが廃止

高額チケットのデラックスエリアやクラブラウンジの変更は、ZOZOマリンスタジアム付近からの導線が車のロータリーや歩く距離が少なめなどの点で評価されていると思われます。
カメラマンエリアが最後の最後でカメラマン向けとしていい場所を設定してくれたんじゃないでしょうかw

また、スタートエリアの廃止で検見川浜側エリアは立ち入り制限エリアに設定されており、どうやら、今年はここが臨時滑走路になるんではないでしょうか?素人予想はあてになりませんね(汗)今年の臨時滑走路は木更津飛行場に決まりました。

次に、エアレース撮影の観点で私が今までに観戦したエリアとその感想を紹介します。

デラックスシートエリア/室屋応援特設スタンド

2018大会までの一般エリアに相当します。レーストラックのレイアウトにおいては、バーティカルターンを一番近くで撮影できる可能性があり、これを狙うにはここがオススメ。私が初めて撮影した2015年は、まだ今ほど来場者も少ない時期だったので浜の最前列で撮影できたこともあり、それほど大きな望遠レンズでなくても撮影できました。
今年は室屋応援特設スタンドという、千葉大会初のスタンド席が設定されますが、スタンド上段席だとよりエアレーサーの高度に近くなので、今までになかった構図が見れそうです。

RedBull AirRace Chiba 2015

150mm, F13, 1/320s

デラックスシートエリアは個別のリクライニングチェアで観戦できることもあり、撮影に支障はないと思われますが、撮影専用エリアではないので三脚などの使用ができません。まわりは観戦を目的にしたお客さんなので、こちらがカメラを構えてもお構いなしに前を横切られることは多々あります。

ちなみに昨年までの一般エリアとしての状態はこんな感じで、広いエリアだったので撮影ポイントを探って歩き回ることもできました。

カメラマンエリア

2018大会までのデラックスシートエリア、室屋応援エリアに相当します。こちらでの撮影経験がないためどういった構図で撮影できるのかは書けませんが、カメラマンエリアという特性については同様であることが予想されるので、その点について情報を。

写真撮影を念頭においた専用エリアとして、2019大会ではレーストラックに一番近いエリアになるようです。シケインに向かい合うはずなので大きくロールするエアレーサーが撮影できると思われます。例年どおりならレースコントロールにも近く、レースで把握すべき大部分が見渡せるポイントとなることは確かです。

三脚の使用が認められているので場所取りができればレンズを振るスペースが確保しやすいですし、皆さん撮影をするという前提があるのでフライト中は自由に立って撮影できます。カメラマン同士なら相手の画角に見切れないなどの撮影マナーもだいたい守られるので精神的にも撮影に集中しやすい環境です。

f/2.2 1/3205sec ISO-25 4.15mm

f/2.2 1/3077sec ISO-25 4.15mm

写真は2018大会のもので、最前列と最後列に三脚が並んでいます(最後列に向かって高くなる斜面なので最後列も撮影ポジションとしてはありでした)。イベントの開催が12時にもかかわらず、観戦ゲートオープン前9時ごろにはすでにゲート前に行列ができ、いい撮影ポジションはすぐに埋まってしまうので注意が必要です。

2019大会はおそらくまだ残暑厳しい9月8日ですので、早めに会場入りしても席が離れられないということにならないよう、お友達やご家族と入るのがいいんじゃないでしょうか。なお、三脚を置いて場所取りをしているカメラマンが多数みられますが、もちろん、公式には許可されたやり方ではありませんし、カメラマンのマナーとしてどうかなと思っています。

2018年と2017年のカメラマンエリアの様子はこの記事に詳しく書いています。


2019大会に関しては、撮影のためにカメラマンエリアを選ぶのがベストだと思われます。

【参考】旧スタートエリア

2018年までは設定されていた、スタートエリアに一番近いエリアでした。かならずしもスタートゲートが眼前にみえるようなところではありませんでしたが…。

2016年はここで撮影しました。この年も運のいいことに人が少なく撮影しやすい場所を浜に降りずとも見つけることができていました。

RedBull AirRace Chiba 2016

400mm, F11, 1/400s, MF

2016年の撮影ポイントについてはこの記事で詳細をごらんください。

欠点としては、他のエリアとは入口が異なり、FMXなどのサイドアクトが行われるイベントエリアには入れなかった(別途エリアのチケットが必要)こと、駅からの距離がありアクセスが悪かったことでしょう。

海上から撮影という手も

ここまで紹介したのは大会公式チケットで陸上から観戦、撮影をする方法でしたが、非公式ながら海上から観戦する方法もあります。

千葉港からは定期周遊船がでており、エアレースが開催される当日は臨時便が就航することになっています。

千葉ポートサービスのサイトでは今年の案内が出ています。

2017年の様子も見れます。

エアレースの制限海域外からの航行なので、それなりに大きな望遠レンズが必要なのでしょうけど、いい画が撮れるようです。チャーター船ではないのでリーズナブルですし、これならアリですね。

ただし、千葉ポートサービスのサイトでも注意しているように、あくまで当日近くを周遊するというだけで、必ずレースが見れる保証はしていません。またエアレース運営側からはこのような観戦を禁止している点は承知しておくべきです。

観戦グッズの準備

持ち込み品の制限

レッドブルエアレースでは独自の持ち込み品の制限があります。

  • 飲料は500mlペットボトル 1本分まで可能。→最後の最後で制限が解除されています。ただし、ビン、缶飲料は禁止とされています。
  • 食品の持ち込みは禁止(ベビーフードは可能)。
  • 椅子やレジャーシートなどやクーラーボックスなど持ち込みは禁止(会場で販売されるレジャーシートのみ使用可能)

例年、入口の手荷物検査でチェックされるので、あきらかにそれとわかるようなもの(クーラーボックス、ビーチパラソルなど)はその場で追い返されてしまいます(飲食物なら没収廃棄ですが、手荷物預かりのようなことはしてくれない)。

手荷物検査を通過できた場合でも、会場内を係員が巡回して椅子やパラソルに関してはチェック/注意しています。

食品に関しては、衛生管理の観点と、場内フードコートの売上が念頭にあるようでそれなりにうるさいですが、会場内の細かいところまではチェックが行き届きません。
飲料については解禁されていますが、ペットボトルのお茶やジュース、経口補水液を念頭においているようで、ビンや缶といったものは安全を理由に禁止しています(おそらくはビールなどのアルコール飲料、他のエナジードリンクを念頭においているように読める)。

椅子などは強風で飛ばされたりする恐れや、他の観客の邪魔になるような場合は厳しくチェックしているようですが、トラブルにならなさそうなものまではうるさくないようです。いずれも基準が曖昧なので原則を守っておくべきでしょう。

フードコートの相場は一般的なフェスや屋外スポーツの露店と同等程度(数百円〜1500円程度)ですから、それを高いとみるかやすいとみるかによって判断が変わるところですね。

用意した方がよいグッズ

2019大会は9月7、8日と残暑厳しいであろう時期のイベントで、熱中症の心配か、台風や豪雨の心配が考えられます。2018大会までの5月下旬〜6月初旬という季節に比べて、ともかく暑さ対策が重要になりそうです。台風の場合はイベントの開催自体に影響するため、公式Twitterなどでこまめに情報収集が必要になりそうです。

UVカット機能のあるパーカー、ラッシュガード

UVカット機能は、日焼け防止効果だけでなく、直射日光を避けることができるため一日中炎天下で観戦する際のスタミナ温存につながります。マリンスポーツ用のラッシュガードにはじまり、ここ数年でいろいろな物が出てきました。ユニクロなどのファストファッションブランドからもUVカット機能のアイテムが出ています。

私はcoenのUVカットパーカを買って、2018年に鈴鹿の10時間耐久レースの観戦で使いましたが、メッシュ構造なら長袖でもある程度は涼しく、日焼けしないため、観戦後のヒリヒリがないのがよかったです。

サングラス

晴れた日の海からの照り返しが目に厳しい時に必須です。とはいえ、レイバンみたいなオシャレなものを使うもよし、100円均一ショップで適当なものを買っても日差しから目を守るには十分です。

フレーム素材 ナイロンフレーム /テンプル長さ 150mm

実際には着用するのはフライトとフライトの間で撮影中は外すわけですから、サングラスをキープするためのストラップがあると便利でしょう。

サイズ40cm /素 材ポリプロピレン+反射糸 /ウレタン/ ポリエステル +ポリウレタン

日焼け止め

女性は普段から気を付けていると思いますが、男性もヤケドにならない程度には対策しておいた方がいいです。日焼けあとは週明け職場や学校で目立ってしまいますし。

フライトトラッカーアプリ

フライトとフライトの間やイベントの間など、当日は結構待ち時間が発生します。陸のサイドアクトを見る以外に、フライトトラッカーアプリで、レーストラック以外にいる選手の動きを観察したり、当日にならないとどこからくるか分からないサイドアクトの機体の居場所を探してみたりと、意外と楽しいですよ。Flightradar24というアプリをおすすめします。

会場での物販

当日、会場での物販も楽しみですね。2018年のときはこんなラインナップでした。

f/2.2 1/549sec ISO-25 4.15mm

この他に公式プログラムがあります。およそ100ページにわたって美しい写真や図とともにレギュレーションやシリーズの展望について解説されており、イベントプログラムというよりはガイドブックのレベルで、初めての方だけでなく目の肥えたファンにも楽しめる一冊でした。2019大会でも期待できます。

宿泊施設について

関東地方以外からの観戦や、土日で観戦する場合は宿泊施設が悩みどころでしょう。

普段は幕張メッセで行われるイベント客をカバーするための宿泊施設があるものの、レース期間中は関係者宿泊のためにすぐ埋まったり、空いていても高い場合が多いです。

近隣では、浦安〜船橋エリアは東京ディズニーランドの客の需要があって宿泊施設は豊富ですがその性質上やはりお高め。

ということで、逆方向の千葉市内がおススメです。JR京葉線 海浜幕張駅から数駅で千葉みなと駅(千葉市街)は船橋駅までと同じ程度の距離。価格も浦安ほどには高くないので十分なコスパでしょう。

実際のアクセスですが、首都圏のためアクセスは公共交通機関が最もいいです。先に紹介したJR京葉線のほか、JR総武線、京成千葉線があり、東京駅まで出ればこれらを利用して来場可能です。もちろん羽田空港からのアクセスも。

自動車では東関東道がありますし、成田空港便と組み合わせれば40〜60分程度でアクセス可能です。いずれも、そもそもが東京ディズニーランドの来客導線確保の一環で整備されてきた経緯がありますから、運営側が幕張開催にこだわる理由もわかる気がします。

ただ、自動車については駐車場問題の解決が必要でしょう。大会公式では自動車での来場は避けるよう発信しています。

近隣にはコインパーキングのほか、幕張メッセ駐車場、イオンモール幕張新都心店の駐車場がキャパが大きいです。イオンモールに関しては買物客向けではあるものの、それ以外の客にも駐車料金の差を付けて駐車が可能です。

2018年は幕張新都心地下駐車場を使用しました。土曜12時ごろの入構でしたが特に混んでいることなく、日曜朝も朝早めであれば止めることができると思われます。

裏ワザ的に、コストコの会員であればコストコ幕張店に駐車して買物してかえるのもアリでしょう。コストコの激安フードで腹ごしらえしてから会場入りするという手もありますね。

撮影機材とその設定、使いこなし

次に、肝心な機材について説明しておきましょう。

カメラ

43RacePhotosではこれまでお伝えしてきたとおり、ミラーレスでも十分撮影可能だと考えています。エアレースの撮影では、比較的長丁場でカメラを上空に構え続けるのでマイクロフォーサーズのコンパクトで軽いシステムが有利に働くと思います。

マイクロフォーサーズの中でも、液晶ビューファインダーを備えた機種が、構えが安定して疲れにくいですし、晴れた屋外ではファインダーで撮影画像を確認できるので便利です。

こういったエントリーモデルでも液晶ビューファインダーがあるので十分使い物になります。

おススメはやはりオリンパスのフラッグシップ機E-M1XやE-M1markIIです。画質はもちろん、オートフォーカスもカメラまかせにできる場面が多いですね。

レンズ

マイクロフォーサーズカメラと合わせて焦点距離150mm(35mmフィルム換算300mm)以上の望遠レンズが荷物も軽くまとまるのでおススメです。

f/10 1/250sec ISO-64 420mm

マイクロフォーサーズで焦点距離420mmともなるとこれくらいまで大写しできます。

10万円オーバーの予算が許されるならMZD300mmF4.0ISPROやMZD40-150mmF2.8PROとテレコンバーターの組み合わせがおすすめです。

10万円以下では、一番新しい12−200mmF3.5-5.6や75-300mmF4.8-6.7がコンパクトに焦点距離150mm以上を得られる上に高倍率ですから、構図の自由度が高く使いやすいですね。

f/13 1/30sec ISO-200 123mm

マイクロフォーサーズで焦点距離150mm未満の場合は、特徴的なエアゲートをいれた構図が選べます。

マイクロフォーサーズなら同じ規格のレンズならオリンパス以外のレンズも使えます。同じクラスでパナソニックからは次のレンズをおススメします。

その他

三脚、一脚

空を見上げて撮影なので撮影中は三脚は使うことは少ないですが、フライトの合間の休憩時に砂浜の上でカメラを保持できるのは便利なのであるといいですね。逆にサーキットで使う一脚は砂に埋まるだけなので使えません。

マイクロフォーサーズでシステムを組んだ場合は、それほどの重量にはならないので、最大積載4〜8kg程度の三脚でも十分でしょう。

ここ数年は中国製の三脚が結構使い物になってきたようで(いわゆる中華三脚)、 1万円以下で十分なものが買えますね。私も現在検討中…。

【軽量&コンパクト】1.61kg 超軽量 脚を折り畳んだ時の収納サイズは465mm

バッテリー

エアレース撮影は自動車撮影に比べて連写を使う機会が多いです(被写体の速度が速くてシャッターチャンスを狙いにくいので連写でカバーする)。また、液晶ビューファインダーを使うミラーレスカメラは電力を消費しやすいですから、予備を確実に用意したいところ。

E-M1(初代)以下のオリンパスのモデルにはBLN-1を。

容量1220mAhの充電式リチウムイオン電池。約500回繰返充電が可能

E-M1markIIは専用のBLH-1を。

E-M1 MarkII/E-M1Xに同梱されている容量1720mAhの充電式リチウムイオン電池

いずれもバッテリーは互換バッテリーが発売されていますが、動作の安定性や残量表示への対応、屋外の撮影で熱を持ちやすいことに対する安全性から、純正バッテリーをおススメします。高いのがネックですね…。

フィルター類

レースの大半は午後に西に向かって撮影するので基本的に撮影条件としては不利です。ですが、PLフィルターで機体や海面のギラつきを抑えたりといったひと工夫のやりようはあるはずです。また、晴天時にスローシャッターで撮影したい場合は、NDフィルターで光量を制限することもあります。

いずれの場合も、Amazonなどで見つかる格安フィルターは、適切な処理ができないばかりか、ミラーレスの場合はオートフォーカスを狂わせることがあるので、国内メーカーのデジタル専用品を用意することをおススメします。

フラットな透過特性が特徴の「PRO1D NDコート」を採用した減光フィルター

タオルなどのカバー類

多くのカメラはマットブラックの塗装ですが、晴天下では熱を持ちやすくなります。ミラーレスカメラの場合は特にシステムの熱暴走が心配になります(シャッターが切れない、ファインダーが表示されない、画像の記録がされないなど)。

一部の望遠レンズにはマットホワイトの塗装を施されたものがありますが、ブラックの場合は休憩時には日よけになるように白いタオルをレンズやボディにかけておくのがいいでしょう。

カメラ設定

カメラの設定はどの機種でも次を基本としてみなさんそれぞれのカメラや撮影スタイルに合わせて調整してみてください。

  • 連写設定はなるべく高速に。普段から自衛隊の展示飛行などで撮り慣れていないかぎりは、エアレースの機体はかなり速く感じるはずです。
  • AFはC-AFで。最近のカメラとレンズなら晴天下で十分機械まかせにできます。
  • シャッタースピードは1/160〜1/640s程度で。エアレース機だとこれ以上速いとプロペラの回転が止まったように写ります。

AFについては、上記の設定で上手くフォーカスできない場合は2016年のときの記事が参考になると思います。

エアレースのようにプロペラ機の撮影で注意したいのは、シャッタースピード。シャッタースピードを速くすれば機体の動きにカメラの向きを合わせやすく(被写体ブレが小さい)、流し撮りとしての成功率が上がりますが、シャッター速度が早すぎるとプロペラの回転も捉えてしまって回転が止まったように見えます。逆にシャッタースピードを遅くすればプロペラが回転している様子を表現でき、機体以外の背景にブレが生まれて写真に動感を与えることができます。

f/7.1 1/640sec ISO-200 400mm

例えば、これはシャッタースピード1/640sのマルティン・ソンカ選手。3枚のプロペラが回っているのがわかります。パイロンが横風で弓なりに曲がっているのですが、この程度のシャッタースピードだと文字が読める程度で流れていないことがわかります。

f/6.6 1/400sec ISO-400 246mm

こちらはシャッタースピード1/400sのミカエル・ブラジョー選手。プロペラの回転ブレの様子が1/640sより若干大きくなっています。同じ位置にあるエアゲートも少し流れていますが、まだ文字が見える程度。

f/7 1/400sec ISO-400 400mm

ただし、同じ1/400sでもごらんのように被写体との位置関係、相対速度の違いで流れ方が大きく見える場合もあります。

RedBull AirRace Chiba 2015

150mm, F13, 1/320s

これがシャッタースピード1/320sのナイジェル・ラム選手。ピン甘というか被写体ブレですが、プロペラの回転がさらに強調されました。パイロンカットした瞬間ということもあって機体の速度が下がっていると思いますが、それでも流れているのがわかります。

RedBull AirRace Chiba 2016

400mm, F18, 1/250s, C-AF

シャッタースピード1/250sのマットホール選手。パイロンとスモークが流れているのがわかります。逆にいえば、パイロンがなくてバックが雲ひとつない青空であれば、シャッタースピードは速めの方が失敗も少なくなります。

RedBull AirRace Chiba 2016

400mm, F20, 1/200s, C-AF

こちらがシャッタースピード1/200sのフランソワ・ルヴォ選手。プロペラをみると半周以上回っているのがわかりますが、まだ1周していません。3年分の経験からシャッタースピード1/160sあたりまで遅くするとプロペラが1周してくれます。これはレッドブルエアレースの場合、レギュレーションでエンジン性能に差がないためほぼ全ての選手、機体に当てはまっています。ちなみに、この写真の背景は方角的には東京の千代田区、台東区あたりのビル群となっています(手前のクレーンは浦安の港湾)が、背景が遠いほど流れにくくなる点も注意が必要です。

このようにシャッター速度については、表現したいプロペラの状態(撮り手によって結構好みが別れるところです)と背景の流れ方に対して、流し撮りのウデがカバーできる範囲で選ぶことになりますが、撮影機会の少ないエアレースの場合は、例えば決勝日だけの撮影だと、Round of 14が始まって早々の短い時間でトライ&エラー繰り返してセッティングを見極めないといけないところが難しいところでしょう。

ちなみに、個別のカメラの詳細設定については、次の記事でE-M1markIIとフォーサーズレンズの組み合わせを前提とした具体的な設定例を紹介しています。


2019年6月に発表されたE-M1markIIの新ファームウェアVer3.1用に設定内容を追加した記事もご覧下さい。

作例

最後に手前味噌ですが、2016年(E-M1)と2017年(E-M1markII)、2018年(E-M1markII)の写真を次の記事で紹介していますので、構図や設定など参考にしていただければ幸いです。



かなりの長文になりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。この記事の公開時点ですでに大会が2週間後にせまっていますが、まだ間に合う事ばかりだと思います。ぜひ参考にしてみてください。

-カメラ, 撮影記, 機材
-